fhána
OFFICIAL GOODS
制作会社や広告代理店などクライアントワークスをメインに仕事をしている方は当然の事かと思いますが、携わるプロジェクトは大小様々です。上流工程から提案するもの、既にあるものに追加で制作するもの。スケジュールや予算感に応じて工数管理をして制作に取り組みます。
ケースバイケースですが、ディレクションを担当すると担当者との序列や商流の立ち位置(直請け・孫請け)に応じて、柔軟にコミュニケーションする力と姿勢が求められる事があります。意思決定者と並走できるプロジェクトの場合、意見や考え方がダイレクトにもらえ、進行もスムーズに提案、アイデアを形にしていく事が可能です。
ビジネス対象がBtoC、BtoB、CtoC向けなど、業種も自分がもともと興味のある、興味のない分野など携わる機会が沢山あり、興味のない分野でもデザイナーはクライアントのビジネスに対して理解する必要があり、沢山の資料を読み、競合リサーチやユーザーが欲しいものは何かを考え、汲み取った情報を形にしていき、数回フィードバックを受け納品していく流れがほとんどかと思います。プロジェクト終盤にはクライアントのビジネスや戦略に関して詳しくなっていることが多々あります。
当時所属していたFRAMELUNCH創業メンバー兼fhánaリーダーの佐藤純一さんがディレクターとして在籍していたこともあり、社内でも仲良いメンバーでよくランチに一緒に行っていて、中華料理屋でランチ中に佐藤さんが「グッズ作りたいんだよねー」ってところからグッズ制作がスタートしました。佐藤さんとは距離が非常に近いので、自分たち主導で提案する事ができました。
- CLIENT
- Lantis , UMAA Inc.
- MY ROLE
- Graphic Design
- CREDIT
- Designer : JUNJI ISOGAI , SATOSHI SAKAZUME , KOTA OSHIMA / Can Badge Illustration : YUZSA , TAKASHI OHASHI , KANA OHTSUKI , YOHSUKE CHIAI
求められたもの
- fhánaの音楽や世界観にあったもの
- 普段使いでも身に付けられるもの
結果
初のグッズは代官山LOOPで開催されたイベント「Mixed Up 〜Negicco × fhána〜」2マンライブ時にお披露目され即完売しました。関係者として、イベントに招待いただき目の前でグッズが飛ぶように売れていく光景は圧巻でした。作ったものが実際にどのような結果になっているのか、クライアントワークスでは見えない事があるため新鮮で嬉しい経験でした。
その後もワンマンライブツアーグッズ「Outside of Melancholy Show 2015」を制作しました。当時所属していたFRAMELUNCHのメンバーで、週末デザイナーとして共同制作をしました。
私はアニメやアニソンというオタクカルチャーに関して少し抵抗がありました。しかし、その価値観をライブ会場を体験した事でアーティストとファンが会場の臨場感を作りあげている事には衝撃を受けました。
このような経験ができた事も現場を実際に見る事でわかりました。どうしてもクリエイティブを主とする制作サイドはPC画面に向かう事がほとんどです。「現場を見る」そして「現場を知る」という事は新しい発見に繋がるという事がわかりました。今後もこういう経験や学びは大切にしていきたいと思いました。